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大暑厳しい暑さが続くころ 日差しも照り返しも強い炎天下の午後 ひなたの植え込みには暑さを示すかのように、 向日葵が背丈を伸ばしています。 ひと休みのできる大きな木陰を見つけると歩みがとまり、 緑樹の下でのんびり辺りを眺めていると、 青空にぽっかり浮かぶ涼しげな雲や 街道の彼方にゆらめき輝く逃げ水の川が流れ、 風吹き抜ける静かな幹には空蝉の姿が残されていました。 #
by tsumura-shoten
| 2008-07-22 23:01
小暑 第三候 (7/17~21)【鷹乃学習】 たかすなわちわざをならう 鷹の子が飛びはじめるころ 街中の暑さを和らげる小川のほとり、 水かきを上手く使えるようになったカルガモの子供は、 クチバシで川面をつつきながら水遊びを楽しんでいます。 草をかき分けながら親のあとを追いかけていた春のころ そして緑の樹々や草花に護られながら成長し、 親をまねて学んだ翼のはばたきには、 暑さを跳ね返すような力強さがあり巣立ちの刻であることを感じます。 #
by tsumura-shoten
| 2008-07-17 23:08
小暑 第二候 (7/12~16)【蓮始開】 はすはじめてひらく 蓮の花がひらきはじめるころ 短夜の空が白みはじめるころ、朝もやに浮かぶ蓮の蕾は、 ゆっくり昇る太陽にあわせて東雲色の花びらをひらいてゆきます 水面をうめる緑葉の浮橋は光をあつめる水玉の踊り場に… 橋のたもとは魚たちの遊び場になっていました #
by tsumura-shoten
| 2008-07-13 12:30
小暑 第一候 (7/7~11)【温風至】 あつかぜいたる 熱い風が吹きはじめるころ 梅雨のあいまにあらわれる夏空に、 ぬるい風が吹き込まれると、 たちまちモクモクと雲が湧きあがり 入道の打つ雷太鼓の鼓動が 大地に轟きながら近づいてきます 太鼓に夢中な入道は満杯のバケツをよくひっくり返します 飛沫が舞うような打ち水のあと、 火照っていた大地はたちまち涼場にかわります そんな夕暮れどきには、軒先の風鈴から聞こえる清風の音色が似合いますね #
by tsumura-shoten
| 2008-07-11 07:49
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